(以下の文章は、『映画芸術』第402号からの再録です)
「2002年度日本映画ベストテン&ワーストテン選評」(井川耕一郎)
(1)『YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN』(松村浩行)
(2)『犬情』(粟津慶子)
(3)『人コロシの穴』(池田千尋)
(4)『カナ子』(玉城陽子)
(5)『とどまるか なくなるか』(瀬田なつき)
(以上各10点)
表現についていろいろ考えさせられたという点では、万田邦敏の『UNLOVED』や塩田明彦の『害虫』などはとても重要な作品だと思うが、今回はあまり他のひとが取り上げないような作品ばかり選んでみた。とは言え、昨年はピンク映画もOVもほとんど見ていないので、映画美学校の作品にかたよってしまったのだが……。
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「にいやさん、うち今引っ越し中で『赤い激流』見れないんです、録画してくれませんか」という電話がかかってきたのは三年前だった。
浅野学志とはCS仲間であった。あったと過去形になってしまうのは、私のCSアンテナは非情な大家さんによって破壊されてしまったからだ。
いや、単に大家さんがアパートの周りの植木を剪定してて、切られた枝がアンテナの上に落下し、あのパラボラアンテナ(BS、CS加入者の誇りの象徴である)がグチャグチャに潰れてしまった、という事なのだが。
しかしあの頃はよく浅野くんと電話してましたね。『ドリフの大爆笑!』の宇宙船のギャグがどうの、『みなしごハッチ』の今週の話は凄いぞ、とか。まったくなにやってんだか……。しかし、我々のCS談義で最も盛り上がっていたのは、主演・水谷豊、宇津井健 演出・増村保造、國原俊明、瀬川昌治脚本・安本筦二、鴨井達比古、音楽・菊池俊輔らの豪華メンバーによって作られた、大映テレビドラマ『赤い激流』だったのです。
浅野くんの『空の飴色』を観て思ったのは「ああ、これ『赤い激流』じゃん!」でした。
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